箱庭デッドリーシンズ
――明けない夜が、欲しかった。 罪を犯した人外たちは、世界を切り取り逃げ込んだ。 しかし「箱庭」「墓場」「楽園」と称した世界は、突然連結と崩壊を始めていく。 混乱と動揺の中、彼らが自分たちの居場所を探し出す話。 ------------------------------------------------------------------------------------------------ ------------------------------------------------
◆人外たち◆
レーリ(Rayri)
140cm / 精神は男
「こんばんはぁ。僕はレーリ」
白い翼、可愛らしく幼い外見・明るい言動は天使のよう。
そんな彼が犯した罪は『暴食』
「んーん、君はねぇ、僕の夕食さんだよぉ」
その本質は闇から生まれた怪物。猫かぶりの性悪。
姿を変える能力を持ち、外見は全て作り出した『天使』の姿。
空腹になると腰羽が変形し、目につく物を全て食べてしまう。
お菓子工場で溢れた世界を切り取り、今日も彼は食べ続ける。
(大好物は甘いもの。武器として巨大なチュッパチャップスを使用する)
(ディーレの事を目の敵にしているが、かつては彼に憧れていた)
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ディーレ(Dire)
141cm / 身体は男
「……なぁに。ぼくはまだ、眠たいんだ……」
二対の腰羽を持つ元・天使。
のんびり屋で常に眠そう。実際一日の殆どを眠って過ごしている。
魔の物を嫌い辛辣な言葉を吐くことも。
そんな彼の犯した罪は『怠惰』
「面倒だ、それはぼくの仕事じゃない……」
現在は罪を犯した時に墜ちてしまった『何者』でもない存在。
『天使たる証明』の天使の輪は砕け散ってしまった。
聖なる力を失い、日に日に魔の物へと近づいている。
数多の宗教が存在する世界を切り取り、今日も彼は眠り続ける。
(砕けた天使の輪は、巨大なベルに姿を変えた)
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プランタン(Printemps)
152cm / 女 / 春隣
「うふふ、あなたのこと、私気に入っちゃった」
可愛らしく華奢な少女。
愛嬌のある性格だが、いかんせん惚れっぽい。
様々な人に一目惚れをしては手に入れようとする。
そんな彼女の犯した罪は『嫉妬』
「だぁめ、私以外の恋なんて叶わなくていいの」
その本質は、恋心を食らう鋏の魔物。
手首の翼や、鋏の尻尾で、他者の恋心を奪う力を持つ。
恋多き世界を切り取り、今日も彼女は誰かの恋心を引き裂く。
(普段は頭の角と鋏の尻尾を隠している)
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ランウェイ(Ranway)
185cm / 男
「私はね、君の悩みを解決しにきたんだ」
優しい笑顔と大きな翼が特徴的な天使。
悩める人の前に現れ、その悩みを解決しようとする。
相手の悩みに献身的に尽くす姿はまさしく天使。
そんな彼の犯した罪は『強欲』
「あはは、俺が言ってたのは全部嘘だっつの」
その本質は人の涙を喰らう悪魔。
天使の姿は得意の幻術を使って作り出したもの。
相手に優しく接しながらも、実際は陥れようと誘導している。
歪な法律を持つ世界を切り取り、今日も彼は人を欺く。
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マリポッサ(Mariposa)
163cm / 女
「さぁ、今日もみんなを照らさなきゃね」
頭から伸びた光の羽が印象的な元・太陽神。
その力を使って人々の暗い感情を明るく変える力を持つ。
民から慕われ崇められた穏やかな性格。
そんな彼女が犯した罪は『色欲』
「あまりわたくしをみないでくださいませ……」
現在は罪を犯して堕ちてしまい、肌や光の羽が変化した。
打って変わったように根暗な性格になっており、
果ては自暴自棄な発言を繰り返している。
文明の発達していない世界を作り出し、世界の終わりを待つ。
(かつては強い力を保持していたが、今は全くの無力)
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クレアーレ(Creare)
100cm / 男
「僕らは二人でクレアーレ」「そうさ二人ともクレアーレ」
そっくりの顔立ち、対になった外見をしている双子の様な二人。
閉鎖的な思考回路で、お互い以外は必要ないと考えている。
外部からの接触を断っている素振りがある。
そんな彼らが犯した罪は『傲慢』
「道を示してあげる」「だって僕らは付喪神」
その本質は、ランプから生まれた付喪神。
二人の羽耳は夜を作り出すことができる。
夜道に迷った人を導いて家まで帰してくれる。
ただし、その人物が悪人だった時は、自分の夜に取り込んでしまう。
朝のやってこない世界を切り取り、彼らは二人きりを楽しむ。
(膝から下が存在しない)
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カタリナ(Catalina)
145cm / 女
「あたしの事を、知らないの?」
ツートーンカラーの髪と、いつもむっすりした表情をしている。
非常に怒りっぽく、些細なことで激高してしまう悪癖がある。
そんな彼女が犯した罪は『憤怒』
「あは、綺麗ね。赤色は大好きよ」
その本質は、血をエネルギー源とする天使と悪魔のハーフ。
出生のせいで異端児とされ、天使にも悪魔にも成りきれずにいる。
戦争の際には対応次第でどちらの側にもついた。
終戦のない世界を切り取り、今日も彼女は自分の居場所を探す。
(何の武器でも使えるが、お気に入りはモーニングスター)
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RJD
140cm / ??
「君のこと、Rは大好きだよ」
中性的な外見で、何処からともなく現れる不思議な存在。
無邪気で自由奔放。発想がすべて斜め上。
一所に留まることは滅多になく、様々なところを彷徨っている。
『それ』は、存在自体が罪。
「やっちゃいなよぉ、Rが保証する、きっと楽になるよ」
その本質は人の悪意から生まれた亡霊。
絶望をエネルギー源とし、他者を陥れることに快感を感じている。
人の懐に潜り込んでは悪意を刷り込み破滅させる。
レーリの絶望を見たいとつけ回し、彼の世界に取り込まれた。
(名は「Romantic Juvenile Delinquent・浪漫非行少年」の略)
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◆パートナーたち◆
名告 密(なのり・みつ)
「さぁ世界を救いますよ、天使様っ」
22歳 / 163cm / 女
ディーレのパートナーであるシスター。
正義感の塊のような性格をしていて、曲がったことを許せない。
嫌がるディーレを連れ、崩壊する世界を救うべく動いている。
シオン(Shion)
「こんのクソガキ、ちっとは『待て』してろ」
享年21歳 / 178cm / 男
レーリの元パートナーで故人。
化物寺の住職で、人ならざるものを供養したり除霊したりしていた。
男前で困った人を放っておけない性格が全ての始まりだった。
春隣 青(はるどなり・あお)
「えぇ、プランタン、それはちょっと無理があるよ」
17歳 / 165cm / 男 / プランタン
プランタンにパートナーとして選ばれた、宣教師の息子。
穏やかな性格だが、夜になると人格が変わり危険な事柄を好むように。
プランタンに一目惚れされて以来、女が寄ってこなくなった。
仲道 裁(なかみち・さい)
「あはは…。天使くんが言うなら、きっとそれが正しいのね」
29歳 / 151cm / 女
ランウェイにパートナーとして選ばれた坊守。
数年前に夫を亡くして以来、塞ぎ込むようになった。
気弱で『自分』がないため基本的にランウェイの言いなり。
蝶番 茶子(ちょうつがい・ちゃこ)
「天使さまでしょ。わかるよ、だってこんなにキラキラしているもん」
7歳 / 120cm / 女
マリポッサを匿い、パートナーにしている村巫女。
優しく無邪気な性格で、彼女を天使だと慕っている。
生まれつき不思議な力を持ち、未来を見通すことが出来る。
浪花 造(なみはな・つくり)
「だーっ!邪魔すんな!てめーら、うちの神社を潰す気かッ」
18歳 / 172cm / 男
クレアーレを見つけてしまい、パートナーにされた神社の息子。
神社を守ろうとしているが、クレアーレと出会って以来火の車。
お金がないため髪の毛の根本もプリン。貧乏性で苦労性。
千葉 純(ちば・じゅん)
「リナちゃん、おてんばもほどほどにしなきゃだよぉ」
24歳 / 191cm / 男 / 蓮弥さん宅 花屋さん
カタリナが選んだパートナーの片割れ。教会の神父。
のんびり屋でマイペースを極めているが、いつも他人の為に祈っている。
カタリナのことを娘のように可愛がっているが大体伝わっていない。
粋谷 鈴(いけたに・すず)
「あー?んだって?リナ、喧嘩売ってんなら買うぞ」
21歳 / 163cm / 男
カタリナに選んだパートナーの片割れ。教会の神父。
とにかく頭が固いうえに切れやすい。怒って凄んでしまう悪癖もち。
カタリナとは年がら年中喧嘩をしている。
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